「魚の釣り方」の教え方(※これは IT エンジニアの話です)

10 年間も働いてきたらしい

文系学部から IT の分野に入門し、はや 10 年。色んなことを、色んな人から学んできました。

最近になって色んな人に色んなことを伝える立場になってきて考えていることを書いてみます。

魚の釣り方

人にものを教える時、魚そのものでも、釣竿そのものでもなく「魚の釣り方」を教えるべしというのはよくある話かと思います。

自分の理解ではこれは下記の意味を持っている教訓でした。

  • 困り事が起きている時、どうしてもまずそれを解決するための方法を教えてもらいたがってしまう
  • だけど、その困っていることに使える解決策だけを教えても、全く同じ問題でなければ意味がない
  • 大事なのは解決策を自力で見つけて実践し、自分で解決できるようにすること
  • だから、「どうしたら困り事を分析できるか」や「分析した課題の解決策をどのように調査・検討すべきか」みたいな解決策の探し方自体を教えることが重要なのである

改めて書き下すと、頑固親父の世界観すぎる気もする。

この「魚の釣り方」部分について熟考したり、あーでもないこーでもないことを話し合うのは IT エンジニアの美徳に近いところがあると思っています。 少なくとも、自分にとってはかけがえのない営みです。大好き。

最近遭遇すること

横断的な活動をする組織で働くことが多くなり、専門分野で質問されたりすることができてきました。

そんな時に「そもそもこの仕組みってこうなってて...」などの返答をすると、思ってたんと違うな・・・というオーラを感じます。 そして追い討ちをかけるように解説を始めると、最初のテンションは吹き飛び、完全に思ってたんと違う会になります。

この時(あれ?魚の釣り方を教える方向は間違ってないよな・・・?)と自問するのですが、多分、きっと、これが間違ってるのだと思うようになってきました。

魚の釣り方にもスタイルがある

時と場合、そして人によって、タスクのこなし方や困りごとへの対処方法は異なります。

素朴な餌を使う、竿を使わない、ルアーを使う、そもそも魚が欲しいだけだから近くの魚屋で購入する・・・

魚が欲しいだけの人に対して、この竿をな・・・とやっても誰も幸せにならないのです。

釣り場の平穏を作ることも仕事

伝統的な釣りがしたいという人たちがのびのびと釣り方を学んでいくには、何よりもその釣り場が安全である必要があります。

餌の選び方、ルアーの選定、釣り方のコツなど、こまごまとした疑問を自由に発言し、気が向いた時・興味を持った時にそもそもの竿の仕組みや仕掛けのパターンなどをそっと教える。

そういった一歩引いて空気を作ることをまずやるべきなんだろうなあ・・・というのが最近の自分の所感です。

一応の年長者、その釣り場におけるベテランとして、空気作りをやっていく必要があるのかもしれない。 結果的にそれが自分の好きなものを守っていくことにつながっていくんだとも思っています。

教えられるだけじゃなくなったんだなあということを噛み締めつつ、やっていきたいと思います